湯布院映画祭 『幸福のスイッチ』上映
昨日、湯布院映画祭で『幸福(しあわせ)のスイッチ』を観ました。
ジュリーvs樹里って感じで物語は始まります。
出演は上野樹里さん、沢田研二さん、本上まなみさん、中村静香さん。監督はインディーズ映画祭などで実績のある安田真奈さん。
仕事優先で家庭を二の次にしてきた父親誠一郎。反発した次女怜は上京し、東京の学校を出てイラストレーターとして就職するも上司と衝突。そんな折、故あって帰郷し、家業の電気店を手伝うことになる。父親が金にならない仕事を引き受けてきたおかげで、働かされる怜の不機嫌は頂点に。しかし、やがて地元の人々とのふれあいを通し、怜の仏頂面は次第にほぐれ始める。
物語の進行につれ、変わってゆく樹里さんの表情は、怜の心の動きを見事に表現していました。長女を演じた本上さんのほんわかした優しい雰囲気もいい。三女役の中村静香さんの天使爛漫さも不機嫌な次女とのいいコントラストをなしていました。父親役の沢田研二さん、かなりフケた役柄ながら、かすかな色気すら漂わせています。
季節の移ろいに合わさるかのように、解きほぐされてゆく娘の心。父親への想いや働くことの喜び。「心にポッとあかりが灯るような」そんな映画でした。
安田真奈監督ほか舞台挨拶
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